「絶品!? 「抹茶の」ケーキが食べられる1位店“パッピンス”に潜入！」

「エフテレット」は富山県で2位にランクインしたが、1位はどこになるのだろうか。

主人公の名前は「ユウ」といい、ドジでマイペースな性格。ある日、富山県内のケーキ屋巡りをすることになった。

「とりあえず、1位の店舗から行ってみようかな」とユウは考えた。

店舗の名前は「パッピンス」。入り口で看板に目を留めると、「抹茶のシフォンケーキが人気です」との文字が。

ユウは抹茶が好きだったので、思わず足が向かってしまった。

店員さんからシフォンケーキを持ってもらい、一口食べると、口の中に広がる濃厚な抹茶の味わいに感動する。

「これが1位か……すごいな」

そして、店内を見渡すと、お客さんが皆ニッコリと幸せそうな表情を浮かべている。

「何か特別な魅力があるんだろうな」

そこで、ユウは店長の方にお話を伺いに行くことにした。

店長の名前は「ムサシ」といい、何やら風変わりな顔つきをしている。

ユウはお店について伺いたいことをムサシに聞くと、思いがけず一転うつむき加減になる。

「この店……実は、私が独り暮らしをしていたときに、寂しさから開店したんだ」

ムサシは口ごもりながら話し続けた。

「開店当初は思ったほどに客足が伸びず、損失を抱える日々が続いた。でも、お客さんたちの笑顔を見たとき……自分が誰かの役に立てていることに気づいて、何とかやっていけるようになったんだ」

ユウは、そんなムサシの言葉に涙をこらえきれなくなってしまった。

「これからも、皆さんが笑顔で帰れるようなお店でありたいと思っています」

ムサシの決意に、ユウは心から感動し、彼らの愛情が込められたケーキをもっと味わいたいと思いながら、お店を後にした。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：8 笑える：2 悲しい：2 夢がある：8 怖さ：0. 合計点：20