「フルアルバム」主人公は音楽好きのOL、小鮎（こあゆ）。ある時、彼女が通うレコード店から「フルアルバム」という新しいアーティストのCDが発売されたとの情報が届く。小鮎はすぐに聴きに行くが、ひと聴きしただけでその音楽に魅了されてしまう。
「フルアルバム」というバンドは、全員が謎めいた存在である。その中でも、ボーカルにして全ての曲を手掛ける「TAO」という人物が最も謎めいていた。しかし、小鮎はその音楽に夢中になっていく。
やがて、小鮎は「フルアルバム」のライブに行くことになる。そこで、TAOこと鈴木（すずき）さんを初めて見た小鮎は、彼の歌声に感動する。しかし、ライブ終了後に「TAO」という名前は、実は「The Artist One」という意味で、誰でも「TAO」を名乗れるということが発覚する。
それでも、小鮎はその音楽に魅了されたままで、鈴木さんにアプローチする。しかし、鈴木さんはある秘密を抱えていた。その秘密とは、実は「TAO」という名も、曲も、すべて彼が一人で創り上げたものであった。
小鮎は鈴木さんの音楽に想いを馳せていたが、彼女が鈴木さんの秘密を知り、その音楽に疑問を持つようになる。しかし、再度ライブを見て、鈴木さんと話す機会を持った小鮎は、彼の音楽に向き合い、再び魅了されていく。
「フルアルバム」の音楽が、小鮎の生きる力になっていた。
【感情分析】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：3
悲しい：3
夢がある：10
怖さ：0
合計点：24
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