【感動必至！異世界ファンタジー「猫と蒔絵を楽しむゴールデンウィーク」の魅力】

「猫と蒔絵を楽しむゴールデンウィーク」

主人公の名前は宮野絵美。絵美は普段は読書が趣味で、ゴールデンウィークも1人でのんびりと過ごす予定だった。しかし、その予定は蒔絵の世界に引きずり込まれたことで大きく変わってしまった。

ある日、絵美は古い博物館で猫の置物を見つける。ひょんなことからその置物がマジックを使い、絵美を蒔絵の世界に飛ばしてしまった。蒔絵の世界で絵美は猫の専門家・猫田(Katada)さんに出会い、猫の蒔絵作りを教えられることになる。

猫田さんの手ほどきで、絵美は次第に猫と蒔絵に魅了されていく。しかし、蒔絵を売るための展覧会が近づくにつれ、猫田さんが陥っている借金問題が表面化していく。絵美は聞かされなかった状況に動揺を隠せない。

そして、展覧会の準備中に、壁に隠された秘密を発見する。展覧会の主催者が猫田さんに黙って足を出してきた額があり、もし売られれば猫田さんは借金を返済できる。

絵美はその額を盗んで、猫田さんに渡す。猫田さんは急いで店に向かい、売った。そして、絵美に自分が博物館に寄付した置物が偽物だったことを聞かせる。

絵美が戻る直前、猫田さんはまた1つ、偽物の置物を作り、笑いながら店を出た。

【感想】
ちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：5 悲しい：3 夢がある：9 怖さ：1. 合計点：25

不思議な蒔絵の世界と、そこから猫と友情が生まれる物語。展覧会に向けてのドキドキ感もあり、エピローグは緩やかに描かれた笑いに満ちたシーンとなっている。しかし、借金問題にはわずかに悲しさも感じられ、騙される側と騙す側の複雑な心境も表現されている。全体的にはユニークな物語であり、夢があるため、高い評価を与えたい。