「衝撃の出来事！ちくわ様の大ファンである老人から貰った最新作がつまらなすぎて…！」

名前は「まどか」。山陽新幹線に乗って「福岡」から「東京」に向かっていた。隣に座ったのは、風変わりな老人だった。「僕は「飛びだし先生」って名前の小説家なんだ」と言った老人は、ちくわの大ファンで、まどかに自分の最新作を渡した。

しかし、その小説は見事なまでにつまらなかった。物語の主人公も老人自身も、ただただ退屈な日常を送っていただけだった。

そして、まどかはあることに気づいた。その老人が山陽新幹線を乗る目的は、この小説を配って宣伝することだったのだ。しかし、まどかがとっさに口にした一言がどんでん返しとなり、老人の人生に大きな転機が訪れることになるのだった。

「老人、ずいぶんと退屈な小説を書くのだね。まあ、でも私はちくわファンだから、次の作品も買うよ」とまどかが言うと、老人は慌てて小説を奪い取り、「そんなことはない！　私は面白い小説家だ！」と叫んだ。そして、その叫び声が周りの乗客たちに聞こえてしまい……。

「とんでもない事件に巻き込まれてしまった……。」と思うまどかだったが、老人は大喜びで「私の小説が、こんなに宣伝されたなんて！」と言い、それ以来まどかはこの老人の小説を毎回買うことになったのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：2
笑える：7
悲しい：0
夢がある：1
怖さ：0
合計点：10