「Qaijff」ボーカル・イチキ、最大の試練は果たして乗り越えられるか？毛髪をアクセサリーにした歌手の涙の物語

「髪が抜ける前に自分史上いちばんのベリーショートにしたい」という病気に向き合う歌手、イチキは、自らの毛髪を蝶の翼に重ねる独自のアクセサリー「Butterfly」で有名だった。しかし、それすらも手放さなければならなくなる今、イチキはどうすればいいのだろうか。悩むイチキを見かねた彼女のマネージャー、ハチは、イチキに新たなアイデアを提案する。「髪を切る前に、イチキ最後の写真集を撮りに行こうよ」と。

そこで選ばれたのは、奇妙なホテル「Dreamland」という場所。そこには、毛髪でできたドア、宝石のように輝く髪の断片、さらには偽物かもしれないけれど本物の髪型コレクションまであった。それらを見たイチキは、意外なほどに元気を取り戻し、ついに振り切ることができた。

そして、写真集の撮影当日を迎える。ベリーショートにした髪を自信満々にアピールするイチキと、それを笑顔で受け入れる仲間たち。この日のために和柄の着物に身を包み、新しいイメージを披露するイチキ。そんな彼女の姿を見た全国のファンたちは、「どんなことがあっても、イチキのバトルは終わってない。これからも応援し続ける」とコメントし続けた。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：6
夢がある：9
怖さ：0
合計点：25