
その光景は、古びた墓石に刻まれた文字が自然発光するものだった。なぜ、あの墓石だけが光るのか?風間梨花は、翌朝その発光する墓地に行き、何度も見た。やがて彼女は、その墓に名前が書かれた男性の話を聞くことに。彼は「ZETAの謎」といわれる伝説的な発明家だった。
彼は人々が口々に語る「ZETAの謎」という発明を残したが、その正体を一切明かさず、行方不明となった。風間梨花は、彼を主人公にした小説を書くことを決める。
半年後、小説は出版された。読者たちは風貌や発言、行動が常人と異なるZETAの人物像に魅了され、ベストセラーとなった。しかし、出版された本の最後のページに、ある特別なメッセージがあった。それは、実はZETAという人物が、風間梨花という女性であるということ。「ZETAの謎」を知った風間梨花が、自らこの小説を通じて人々に伝えたのだった。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:7
笑える:3
悲しい:1
夢がある:9
怖さ:2
合計点:22

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