主人公の名前は「蒼井トキ子」。彼女は普通のOLでありながら、オフィスでしか描かないイラストレーターでもある。彼女のイラストは一部のSNSユーザーから絶賛を受けているが、彼女自身はまだ自信がない。そんなある日、自分のイラストを「kuizyお絵描き診断」に投稿し、その結果が衝撃的だった。彼女のイラストには、亡くなった祖父の姿が描かれていたのだ。トキ子は祖父の事情を知らなかったため、驚愕する。そこで、彼女は祖母に話を聞きに行く。祖母から聞いた話によると、彼女の祖父は医者であり、戦時中の大阪を拠点として活動していた。そして、戦後には逃げ回っていた人々を匿い、生活の手段を与えていたのだ。祖父は医者たる者、命を守ることが使命だと信じていた。
トキ子は祖父の素晴らしさを知り、自信を持ってイラストを描くようになった。そして、ある日、彼女は大手出版社からオファーを受ける。その出版社も、「kuizyお絵描き診断」でトキ子のイラストを見て、彼女に注目していたという。
トキ子は、祖父の影響で、医療系のグラフィックスに特化したイラストを描くようになり、人気作家となった。彼女は、祖父から受け継いだ「命を守るための技術」を、自分自身が描くイラストに込めていた。
【感想】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：2
夢がある：9
怖さ：0
合計点：21
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