
次に向かったのは「海遊館」。展示されているクラゲの種類が豊富で、ナツキは思わず写真を撮りまくった。しかし、その中に一つだけ変わり者がいた。そのクラゲは、発光することはなく、汚い色をしていて、なぜか手足のようなものが生えていた。ナツキは呆気に取られながら、そのクラゲを「ポチくん」と名付けた。
最後に訪れたのは、メジャーどころの水族館ではなく、地元の小さな水族館だ。「グランドママ」を名乗る店員が案内してくれたが、それほど見どころもなかった。しかし、唯一目を引いたのは白くて小さな魚たちだ。彼らは、「パイロットフィッシュ」という種類で、見た目こそ目新しくはなかったが、どこか影が薄いハンサムな男性たちのように見えた。ナツキは妙な魅力を感じて、彼らのことを「パイちゃんズ」と呼ぶようになった。
それから数週間後、ナツキは偶然にも「クロちゃん」「ポチくん」「パイちゃんズ」が実は同じ生き物だと知らされる。それぞれの独特な形態は、適応進化のための姿の変化だったのだ。ナツキはとても驚き、そしてそれらの個性的な姿にはまっていた自分自身にも驚いた。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:5 笑える:5 悲しい:2 夢がある:7 怖さ:2. 合計点:21

【水族館】あなたが好きな「水族館」はどこ? 3館を紹介|ねとらぼ
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