主人公の名前は、「紀子（きこ）」。彼女は小説家を目指す大学生で、最近はミステリー小説にハマっていた。そんなある日、紀子の元に不審な荷物が届いた。それは、パイプ爆弾と思われるものだった。警察に通報し、直ちに現場に向かった紀子は、そこにいた不審者に頼まれ、彼のファンであるため土下座して黙認する。その後、不審者「オシム」も紀子に興味を持ち、彼女の小説に度々登場する「パイプ爆弾」について語り合うようになる。ある日、オシムは「俺に会いに行きたくなるような小説を書いてくれないか？ それを叶えたら、爆弾は二度と使わない」と言い出した。
紀子は、オシムを恐ろしい人物として思い始めていたが、しかしあることをきっかけに彼を助ける決意をする。そして、緊張の中、小説を完成させてオシムに届けるが、そこで現れたのはパイプ爆弾だった。
紀子は逃げることができず、オシムは彼女と共に死ぬことを決める。しかし、爆発の直前、「俺は、こんなに愛されたことなんてなかった。ありがとう、紀子」とオシムが言った瞬間、銃声が響き、オシムは倒れた。
その時、現れたのは「神出鬼没の探偵、クリウス（くりうす）」。彼は、オシムが過去に行った爆破事件を解決するために紀子を利用していただけだった。そして、クリウスはオシムを逮捕し、紀子に「また小説を書いてくれたら、俺が成就させてあげよう」と言って去っていった。
～ミステリー編～
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：1
悲しい：6
夢がある：2
怖さ：7
合計点：24
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