主人公の名前は「エンディング」。彼は小さな町に住んでいる、ごく普通の高校生だった。ある日、彼が野球部の練習を見学していた時、突然の大逆転を果たすホームランが飛び出した。その瞬間、彼は何かが変わったような感じがした。彼は自分の家に帰って、ゴミ箱に捨てられていた古い筆記具を見つけた。それはかつて祖父が使っていたもので、鉛筆、万年筆、古いインクのびんなどが入っていた。エンディングはその中から万年筆を持ち出し、手紙を書くようになった。
彼は手紙を書く相手を探していた。そして、彼の目に留まったのは、クラスメイトの「夏影」という少女だった。彼女はいつも一人で本を読んでいる、少し内気な印象を持っていた。エンディングは彼女に手紙を送り続けた。初めは緊張して何度も破り、書き直したものだったが、次第に彼女に素直な気持ちを書き綴るようになっていった。
彼女からの返信は少しずつ、しかし着実に心をつないでいった。そして、彼女は自分の秘密を打ち明けた。彼女が幼いころに母親を亡くしたこと、それ以来、父親と二人暮らしであることを。
ある日、エンディングは夏影に会いに行くと平気な顔して言った。「今日、僕たち一緒に野球の練習に行かないか？」風変わりな提案に戸惑う彼女だったが、二人で練習したあと、彼女は一球だけの打席に立ち、まさかのホームランを放つことに成功した。
エンディングは思わず叫んでしまった。「どうしてそんな、凄いことが？」彼女は走り寄って、エンディングの腕を握った。「それはね、あなたが送ってきた手紙が、私に力をくれたからなんです」と微笑んだ。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：10 笑える：0 悲しい：2 夢がある：9 怖さ：0. 合計点：21
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