「福太郎が目撃した！　美味しそうなパンみたいな柴犬がスーパーに現る！」

柴犬の毛並みを褒められると、満面の笑みを浮かべるあだ名“ふわふわ”こと福田福太郎。ある日、彼はスーパーに買い物に出かけた際に、柴犬が乗ったカゴを偶然見つける。しかも、その柴犬はなんと美味しそうなこんがりパンにそっくりな見た目をしていた。びっくりした福太郎は、思わず声をあげてしまった。それを聞いた店員が、”ああ、あのワンちゃんはよくお店のパンの形にそっくりで話題になってますよ”と教えてくれた。

福太郎は、画面の写真を見ながらそのパン犬と比べた。確かに、その柴犬はパンのように見えた。自分が動じたことに不思議そうな顔をしながらも、パン犬をずっと見ていたところ、その柴犬が動き出した。

驚いた福太郎は、それでもしっかりと目を見張る。そして、その柴犬がランドセルを背負っていることに気付く。

ランドセルを背負ったパン犬は、実は福太郎の隣の家に住む、妹の友達が飼っている犬だということがわかった。妹に話を聞いてみたところ、どうやらその犬は何かに目覚めて、ファッション犬になりたいと思って、ランドセルを背負うことにしたらしい。

福太郎は、その話を聞いて目を疑った。しかし、何も言えなかった。彼は、自分の柴犬をながめながら、こんな風変わりな犬がいるのかと、少し優しい気持ちになった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：2
笑える：6
悲しい：0
夢がある：6
怖さ：0
合計点：14