主人公の名前は「翔」（しょう）。「翔」は普通の高校生で、文学部部員として読書コンテストに参加している。しかし、その日、司会者から「一位の作品は……ちくわ様の作品です！」と発表される。どういうことだろうと会場を見渡すと、そこにはかわらない毛色のちくわがストンと置かれていた。翔も驚きはしたが、今のうちに台詞の練習をしなければ。そんな翔が自宅の壁に貼られたポスターに目が止まった。それは旅芸人の団体「ハレノユウ・旅芸団」を告知するもので、見覚えのあるキャッチコピーだった。「あの、ポスターを見ているようですが、いかがですか？」隣から聞き慣れた声がした。
気がつくと、翔は森の中にいた。向かい側に座るのは、森で暮らす旅芸人たちだった。「ハレノユウ！」と一人が叫ぶと、吊るされたテントから誰かが降りてきた。彼女は「ユウ」と名乗り、話の展開が始まる。
やがて、翔は覚めた。自分が眠っていた間に、面白い夢を見たようだ。しかし、翔には旅芸団のメンバーたちの言葉が頭から離れない。「もしかすると、そんな人たちが本当にいるんじゃないか？」と思い始めた翔は、旅芸団の公演を見に行く決意をした。
そうして、翔は本物の「ハレノユウ・旅芸団」に出会い、偶然作った出会いが、新しい恋の始まりにつながっていく。
【Feeling Analysis】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：3
笑える：2
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：0
合計点：15
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