
しかし、青木遥香にはある秘密があった。実は、彼女は自分のネーミングセンスがクソだと自覚していた。決してみつりちゃんが好きだったわけではない。ただ、パッと思いついた名前が意外といい反応をもらえたため、あの名前を使い続けていたのだ。
そして、彼女はついに新しい小説を出すことに。今回はタイトルも内容もしっかりと練った。しかし、出版社からの反応は惨憺たるものだった。出版不可だという。青木遥香は絶望したが、やがて出版社側から連絡があった。「あの、みつりちゃんの続編を書いてもらえませんか?」というものだった。
そんなこんなで、青木遥香はみつりちゃんの続編を書くことになった。彼女は自分の秘密を明かせず、いつまでも「みつりちゃん以外はダメ」と言われ続ける不幸な作家となってしまった。
【感想】
感動的:5 笑える:6 悲しい:6 夢がある:2 怖さ:0
合計点:19
風変わりな固有名詞と意外性のある展開が楽しめる小説になった。しかし、青木遥香の悲しい運命が深く感じられ、同情せざるを得ない。夢がある部分はそれほど目立たないが、全体的にはバランス良くまとまっていると思われる。ただ、怖さが全くないため、点数には響かなかった。

みつりちゃん|twitterトレンド
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