主人公の名前はリョウという青年で、彼はとある街の中心部で暮らしていた。ある日、彼は街をよく歩く男の子・タクミに声をかけられた。「あの、お兄さん。迷いました。この先どっちに行ったらいいですか？」という質問にリョウは答える。「その道の先に待っている人がいるんだけど、行かなきゃならない場所なの？」「うん、待ってる人は大事な人だから」「じゃあ、こっちだね」とリョウは道を案内する。タクミが行く先はなんと、病院だった。どうやら待っていたのは入院中のおばあさんだったようだ。タクミは「キク」という名前の女の子だけど、体調が悪くて会えなかった。キクはタクミに贈るために「つばさくん」という人形を作っていたが、病室に忘れてしまったそうだ。
リョウはタクミと共にキクの家に「つばさくん」を届けに行くことにする。そこで出会ったキクは、リョウに託された「つばさくん」を見て涙を流す。彼女はリョウに感謝の気持ちを伝え、リョウもまた彼女を見て何かに目覚めた。
「つばさくん」という人形が二人を近づけた瞬間、お互いの気持ちが通じ合った。リョウはキクに一目ぼれをしてしまい、キクもそれに気づいたようだ。
ラブロマンスというよりも日常系のような温かみのあるストーリーとなっている。小さな出来事だけど、それを通じて人々が繋がっていく様子が描かれている。意外性はないものの、心が温かくなる作品だ。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：0 悲しい：3 夢がある：5 怖さ：0. 合計点：15
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