「全員怪我」主人公の名前は優。
弓道兼剣道部所属の高校二年生、優（ゆう）は剣道部の試合に臨んだ。しかし、試合中に優は反則行為をした選手に剣で突かれ、病院送りになってしまった。その日、優は誰とも話さず寂しい思いをした。
数日後、優が目覚めた時には、病院のベッドには優以外の全員がいない。訪れた看護師に「全員、怪我をしてしまった」と言われ、優は驚いた。病室のテレビでニュースを見ると、その試合で優以外にも多くの選手が負傷したことが報じられていた。
優は、自分の反則行為が原因で試合が乱闘になり、全員が怪我をしたと知りショックを受けた。とりあえず、自分が負傷したのは自業自得と思い、全員に謝罪をしようと病室を出た。
そこで優は、自分が田舎から上京してきたばかりの一年生、風束（かぜたば）という美少女に出会った。風束は優の名前を知っており、自分が優のファンだと打ち明けた。優は風束が可愛く、思わず笑顔がこぼれた。そして、自分たちのチームが乱闘を起こして全員怪我をしてしまったと話すと、風束は優を叱責することなく、優を慰めてくれた。
優は自分の引き起こした事件に責任を感じ、愛する剣道と向き合うことができなくなってしまった。しかし、風束に誘われて見に行った弓道の試合に出会った元気な先輩、月瀬（つきせ）に励まされ、優は剣道への情熱を取り戻した。
厳しい先輩たちの指導のもと、優は日々努力を重ね、剣道大会では素晴らしい活躍を見せ、全国大会に出場するチームの一員となった。そして、優は実力者たちとの壮絶な決戦を勝ち抜き、優勝することができた。
優は風束とも、月瀬とも友情を育み、愛する剣道と出会い、自信を取り戻した。優が勝ち取った光景は、この日から生きるための活力となった。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：0
悲しい：2
夢がある：10
怖さ：0
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