「異端か？ブラックニッカに代わる、コバル推しの３大ウイスキー！」

「ブラックニッカはダメよ」と、唐突に主人公のコバルという男が言い出した。

「何がダメなんだい？」と訊くと、コバルは肩をすくめた。

「知らない。でも、ダメって感じがするんだよなぁ」

周りからは風変わりだと言われるコバルだが、彼はそんなことは気にしない。

ある日、コバルが飲んでいたのは「ニッカ」「白州」「山崎」の三つのウイスキー。

「それぞれ味わいが違うんだよなぁ。まずは白州からいこうか」

コバルはゆっくりとウイスキーを嗜んでいた。

そのとき、彼の隣に座った女性が口を開いた。

「あの、すみません。何呑んでるんですか？」と。

「おお、これはね、白州、ヤマタン、そして僕のお気に入り、『コバル目』っていうんだよ」

女性は驚いた様子で、コバルを見つめた。

「本当にあるの？」と訊く。

「当たり前だろ。まぁ、僕が個人的に混ぜたから、コバル目だけどな」

女性は微笑んで、そっとグラスに口をあてた。

「おいしい。これがコバル目なんですね」

コバルはにやりと笑い、彼女と軽い会話をした。

その日、コバルは彼女と一緒にハイボールをいくつも作り、楽しい時間を過ごした。

後日、コバルは「おお、そういえばあの日のウイスキーって、ブラックニッカは飲んでなかったな」と思い出す。

そんなことを考えながら、コバルは今度はブラックニッカを飲んでみようと思っていた。

【自己採点】感動的：3 笑える：7 悲しい：0 夢がある：8 怖さ：0. 合計点：18