『トナーリ』の世界に踏み込んだら、凄腕探偵に出会った！水月の夢を追うように物語が展開する、ちくわ様の異世界ロマンス小説が熱い！

主人公の名前は「水月（みずつき）」。彼は田舎から上京してきた青年で、夢は小説家になることだった。ある日、彼は街中で見かけた看板にひかれ、トナーリという小さな書店に足を踏み入れた。

店内は趣味が高じたような本ばかりで、水月はその中でも目新しい本に手を伸ばした。そこで彼は凄腕探偵の名前が描かれた本に出会う。自分も小説家として成功するためには、一枚岩な探偵小説を書かねばならないと決意したのだ。

水月はトナーリに何度も足を運び、特に探偵小説について店主のトナリさんに相談をするようになった。するとある日、トナリさんが病のために店を閉めるという知らせが入った。水月は彼が出来る限りの手紙を送ることにした。

やがて、水月は探偵小説を完成させ、デビュー作として出版する。しかし、彼自身が集めてきた情報は、決してトナリさんが探したものではなかった。ある日、水月はその事実に気づき、トナリさんが病の際に一度脱稿した本を見つける。そして、その本こそが、自分が探求し続けた完璧な一冊だった。最後に、水月はトナリさんに「トナーリという名前を使わせてください」と頼み込んだ。

この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：2
悲しい：3
夢がある：9
怖さ：0
合計点：21