「トロサール」。それは、美しい森に囲まれた小さな町の名前だった。そこに住む主人公、ナナカワ・サクラは、小説家を目指していた。ある日、彼女は小説家志望の友人から、「トロサールの森の中には、神様と妖精が住んでいるという伝説があるよ」と聞かされた。サクラは、その話を聞いた翌日、森に向かった。そこで、彼女は思わぬ出来事に遭遇した。小人さんを名乗る男性と出会い、不思議な扉をくぐり込んでしまったのだ。
すると、目の前には広い庭が広がっていた。そこには、桜やハーブ、果樹などたくさんの花や木が植わっていた。そして、広場にはたくさんの小人さんたちがいた。
サクラは小人さんたちに案内され、最後には、森の奥深くにあるトロサール城まで行くことができた。城内には、美しい絵画やアンティーク調の調度品が並んでいたが、最も印象的だったのは「夢の部屋」と呼ばれる一室だった。
そこには、一人の男性が座っていた。彼は小説家であり、ナナカワ・サクラの憧れの存在だったのだ。サクラは彼に声をかけ、小説の書き方についてアドバイスをもらい、トロサールを後にすることになった。
しかし、サクラが帰りの道を歩いているとき、思わぬ事故に遭ってしまった。彼女は意識を失ってしまい、目を覚ますと病室のベッドの上だった。
そこで彼女は、実は自分がトロサールから持ち帰ってきた「夢の琴」という楽器を使って、トロサールに向かっていたらしいことを知った。そして、自分が夢遊病になってトロサール城に行っていたことも知った。
サクラは、病室を抜け出して、トロサール城に向かった。そして、その琴を弾くことで、一瞬でもトロサールの世界に戻りたかった。しかし、彼女は気づかないうちに命を落としてしまったのだった。
「トロサール」。それは、現実と夢の境目を覆う不思議な町だったのだ。そこに行けば、誰でも夢のような時間を過ごせるが、戻ってこられない場所でもある。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：0 悲しい：9 夢がある：10 怖さ：3. 合計点：29
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