「恵比寿アクアリウムで出会った、最高のマリモとの感動的な思い出!」

『マリモの日』

主人公の名前は鈴木智子(すずきともこ)。彼女は中学時代の親友である佐藤結(さとうゆい)に誘われ、恵比寿のアクアリウムにやってきた。

「ここはマリモの日だから、マリモにたくさんの愛を注いでみて!」と結は言った。

そして、2人はマリモの水槽に近づいた。智子は初めて見る立派なマリモに感動した。すると、水槽に手を伸ばす結の横を、黒縁メガネ姿の男が通り過ぎた。智子はその男を見た瞬間、頭の中に「異端者」という言葉が浮かんだ。そして、男は突然、水槽の前で立ち止まり、マリモを指差しながら呟いた。

「愛ねぇ、それは沢山の感情が共鳴し合って生まれるものだ。愛があるって、どうやって判断するんだい?」

智子はその言葉を聞いて、一瞬呆然としていた。そして、男は彼女たちに振り向いて、背中に大きな十字架を背負っていることに気づいた。

「私は赤い毛のぴょん太と言います。あなたたちは信者ですか?」

ぴょん太の独特な話し方と、妙な雰囲気に結は怖がってしまって、逃げ出してしまった。

ぴょん太は智子一人になってしまった水槽の前に座り、じっとマリモを見つめていた。

「あなたは凄いマリモ。愛が溢れ出すような気がする。私たち人間はあなたたちように生きることができないんだね」

「でも、それがいいんですよね。人間でも不完全であることが愛を感じるために必要なのかもしれません」と智子は言った。

ぴょん太は、彼女の言葉にうなずき、マリモたちへの愛を語り続けた。

「あなたたちは見てないけど、マリモにも誰かを想う気持ちがあるんだ。だから、マリモの愛を感じるためにも、人間はもっと優しく、愛をもって生きるべきだ」

智子はぴょん太の言葉に心打たれ、今まで抱いていた偏見に気付かされた。そして、彼女はマリモたちに愛を注ぎ、ぴょん太とともに、人と生き物との共鳴について語り合ったのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的:8
笑える:2
悲しい:0
夢がある:9
怖さ:1
合計点:20

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