「団野騎手」主人公の名前は鵜原玲子（うはられいこ）。
鵜原は競馬場にて、団野という名前が挙がることが少なくなかった。彼女は毎回、彼がどんな成績を収めたか、どんな走りをしたかを見守っていた。それが彼女の日課になっていた。
ある日、鵜原は走馬場のすぐそばで、ちょっとした農園を経営している男性、大森健太郎（おおもりけんたろう）に出会う。大森は、自分で作った野菜や果物を競馬場の関係者に販売しているという。「団野騎手と一緒に買いに来てくれない？」と大森は誘う。
二人で野菜を選びながら、大森は団野騎手と知り合いということを明かす。しかも、彼のプロフィールには「朝晩、野菜を食べることを欠かさない」と書かれてあるということだ。鵜原は感激し、大森の話に興奮した。
その夜、鵜原は夢を見た。彼女は団野騎手と一緒に、菜園でたくさんの野菜を収穫する夢を見た。そして、その野菜を使って一緒に料理をする夢を見た。それが何より楽しい時間だった。
翌日、また競馬場に足を運んだ鵜原。すると、団野騎手がレースに臨む前の暇な時間を利用して、自分で野菜を仕込んでいた。鵜原は思わず「夢を見たんです、昨日」と言った。
すると団野騎手は、「じゃあ、今度また一緒にやりましょう」と笑顔で答えた。
鵜原は、この出会いが自分にとって何より大切なものになったと感じた。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：0
悲しい：0
夢がある：10
怖さ：0
合計点：17
団野騎手|twitterトレンド
コメント