「彼女が選んだパンが、口の中で大量発生させた感動とは？」　感性を揺さぶる、異世界ファンタジー・パン小説の魅力に迫る！【2023年3月版】

主人公・スイレンは、普段は人見知りしているが、パン屋さんに足を運ぶと元気になる女子大生だ。大のパン好きで、特にその日の気分でパンを選ぶのが日課である。そんなスイレンが出会ったのは、「ベーカリー オカムラ」である。彼女がその日選んだのは、小麦の風味が広がる「ローストパン」だった。噛むたびに口の中で広がる香りに、思わず顔がほころんだ。

その後、スイレンは他のパン屋を回ったが、どこもオカムラさんの「ローストパン」には敵わなかった。そのため、次の休みにまた行ってみることにした。すると、その日は休日出勤をしているという、オカムラさん本人に出会ってしまった。彼女は「ローストパン」以外にも、自分で開発した「ツブツブブレッド」などを紹介してくれた。スイレンの心に火がつき、彼女に密着取材を申し込むことに。

その結果、オカムラさんは語った。「パンを作ることは、自分自身を表現すること。自分が得意なことをやることが、本当の幸せを感じられると思うんです」。スイレンは、その言葉に感銘を受け、オカムラさんに対するリスペクトが一層深まった。

そして、スイレンがこの出会いを生かして、自分自身の夢を叶えることができる日が来るのだろうか――。

【feeling analysis】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：0
夢がある：9
怖さ：0
合計点：19