異世界ファンタジー小説が現実？手紙から始まる桜井楓の冒険！

主人公「桜井 楓（さくらい かえで）」は、名前の由来が大好きな桜の木から来ている。彼女は、普段は明るく元気な女子中学生だが、家で読書していることが多い風変わりな性格の持ち主。ある日、学校から帰ると、家族全員が驚くべき出来事が起こった。桜井家に届いた手紙には、「藤岡弘の三女、藤岡優香（ふじおか ゆうか）からの手紙」と書かれていた。そこから想像出来ることは、優香と楓は藤岡家の長野県別荘で知り合ったということだった。しかし、それが全然嬉しくない理由があった。

優香と楓は、食べ物とファッションに関する趣味がまったく違っていたため、ずっと付き合いにくい関係だった。が、それでも気になっていたのは優香の美貌だった。――それに反して、楓は地味で目立たない中学生だ。そんな彼女だけど、ある夜のこと、同じクラスの男子とともに蔵書室で読書をしていたとき、偶然手にした小説がきっかけで、一冊の本を読み漁るようになった。自分に合わない、リアルでつまらない人生を楽しむために、彼女は小説に毎晩の支えを見出していた。

そして、優香と楓は、同じ高校へ進学することになった。学校の掲示板を見た楓は、自分が毎晩読み続けていた小説の作者が、同じ学校に来ると知った。その作家とは、“ちくわ”というペンネームで活躍する人気作家だった。そして、授業中のワンシーン、ちくわ先生が登壇した瞬間、彼女は光り輝く才能に脱帽するとともに、「ちくわ先生の小説で、これまであったことないような体験を手に入れたい」と決意する。が、それがどこか達成することは、困難だった。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：5 笑える：3 悲しい：2 夢がある：8 怖さ：1. 合計点：19