名前は“麺野郎”、通称“メン”と呼ばれていた。彼はラーメン好きの中でも、その美食家ぶりは異常だった。そんなメンが最近はラーメンに飽きていっていた。どんなに旨い店でも満足感が得られないのだ。そんなとき、街に新しいラーメン店がオープンすることになった。
「これは絶対に行くべきだ…!」
面白がって誘った友人に、「ここに挑戦してみたいメニューがある」という話を聞かされたメン。その店に到着すると、そこでしか食べられない一品があった。
「麺飯? こんなものがあるのか。…しかもこれが有名な店の代表的料理なのか。」
食欲をそそる絶品麺と、炒められたスキレットご飯。「そんなものが、どこまで旨いと言われるの?」と、自分の味覚に自信を持つメンは、色めき立って麺飯にほおばり始めた。
そんなメンのリアクションが、突然おかしくなり始める。それまで舌鼓を打っていたはずの彼は、顔を歪め、バタバタと喉をひっかく。味覚嗅覚障害……まさか!? 麺飯を挑むことが、人生の転機となる瞬間だった。
「この味は何だ……!?」
「これが俺のベストショットだ…!」
そんな思いが続いたとき、メンは自分が選んでいた道に正直になろうと考えるようになった。そして、ある人物が出会いの契機をくれた……
「俺がこれを生る給えば君は幸せになるかもしれないぞ」
そう、メンが出会った人物は、おそらく1日中炊き続けても130人止まり、その技を他の誰にも教えられない“御天投獄”という人物だった。彼を恐怖の半面尊敬し、彼が言う頭による対して根拠を持たないメンの自信に従い、彼は麺飯を越える未知の領域を目指し始めたのであった。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:7 笑える:2 悲しい:2 夢がある:9 怖さ:1. 合計点:21
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