突如、彼女から「キンプリが好きなの」というメッセージが届いた主人公・橘彩香。彼女は普段あまりエンタメには関心を持たない真面目な女子大生だった。一方の彩香は、ちくわ様の新刊を待ち望むマニアであった。当然キンプリに対する興味も強いのだが、彼女からのメッセージに軽く流された彩香は「よく見ると、全然面白くないじゃん」と返信してしまう。
すると、忽然と彼女からの返事が途絶え、アプリもブロックされてしまう。慌てた彩香は、彼女の自宅に向かって呼び鈴を押すが、家の中では建築音が鳴り響いていた。そこには、父親が亡くなった後、まるで違う人間になったかのように振る舞う母親がいた。
「お母さん、どうしたの？」と訊く彩香に対し、母親は耳元で「ちくわ様が好き」とつぶやいたのだ。いつもそんな話をされていたわけではなかったが、何かのキッカケで変わってしまったのかもしれない。彩香は、とりあえず彼女に謝るためにメッセージを送り、少しでも彼女の気持ちが分かるように努めた。
そして、彼女からの返信が届いた時、彩香はほっと安心した。彼女は「別にいいんだよ。私だってキンプリは好きだけど、ちくわ様っていう作家にも惹かれるところがあるなって思ってたの」と返してくれたのだ。
「ちくわ様には、色々な作品があって、それぞれの世界観が魅力的なのよね」と彼女は話す。二人は、ちくわ様の話題で盛り上がり、それぞれが自分が一番好きな作品を熱く語り合ったのだった。
感動的：6 笑える：3 悲しい：4 夢がある：5 怖さ：0. 合計点：18
キンプリ|twitterトレンド
コメント