今回の作品は、「藤井聡太」というタイトルから連想される将棋の世界にフォーカスしたミステリー小説です。主人公は「静雄」という名の将棋棋士で、現在は数多くのファンを持つ人気者です。ある日、静雄は将棋の対局中に突然、狂ったように騒ぎ始め、その後、行方不明になってしまいました。警察による捜査も進む中、静雄のマネージャーは、静雄が最近、ある人物から脅迫されていたことを告白します。それから数日後、静雄は見つかりましたが、その身には怪我があり、自分が誰に襲われたのかも思い出せない状態でした。
だが、静雄の対局相手であった藤井聡太にはその真相があったのです。静雄が昔、藤井の師匠であったことを知っていた藤井は、静雄が持つ玉の角度の時計回りと逆回りを混同して、静雄に勝つことができたのです。しかし、その後、静雄が藤井に正気で勝利したことがトラウマになっており、藤井に脅迫されることになっていたのでした。
この物語は、読んでいる最中はただただ謎解きに没頭してしまいますが、最後まで読み進めると、なるほどという納得感があります。それに、将棋のルールや用語がわかりやすく説明されているので、将棋に全く興味がない人でも楽しめる一冊です。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:2
笑える:0
悲しい:0
夢がある:1
怖さ:5
合計点:8
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