
その日も、恵一の前に記憶喪失の美女が登場しました。彼女の名は蘭子。蘭子は恵一に一目惚れし、彼にすがりつく様子が微笑ましいものでした。同時に、恵一の周りの美女達から緊張感が漂っていました。
その夜、恵一と蘭子は町を散策していくうちに、不思議なお店「ランプの館」にたどり着いた。その店主はうら若い美女で、彼女が強烈な存在感を放っていた。店の奥にある一隅には額縁があり、恵一はその額縁に目を奪われました。「夢見がちな幽霊」と書かれた額縁には、空っぽの中心があった。
店主は恵一が興味を示すと、額縁に触れるよう促した。恵一がまごまご触れた瞬間、自分と蘭子が壮大な景色の中で楽しそうに遊んでいた。その光景に心が満たされる思いで、恵一は目を細めました。そんな恵一に、店主は「それは『夢の石』と呼ばれるもの。貴方の願いをかなえる力がある。ただし、その代償として、貴方の大切なものが失われることもあるので注意してね」と言葉を添えた。
恵一は考え込んだが、蘭子の記憶を取り戻すために夢の石を使うことに決めた。その結果、彼女の記憶が戻り、彼女はその場で涙ぼろり。喜びいっぱいの恵一だったが、彼自身の記憶喪失の美女助ける能力が失われてしまった。
そして彼は、そのことを詫びるように、美女達に別れを告げることにした。美女達と泣き笑いの別れを交わした後、そこに現れた蘭子。「恵一さん、これからもずっと一緒にいてください」と微笑む彼女に、恵一は心からそうしようと誓った。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:7 笑える:6 悲しい:3 夢がある:7 怖さ:2. 合計点:25

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