「神々しい美味さ！クラフトビール20種類の中で選ぶ苦悩がたまらない！」

「ビール屋さんのアフタヌーンティー」という看板が目に飛び込んできた。そこには、おつまみタワーとクラフトビール20種類飲み放題と書かれていた。散歩の途中で見つけたこのお店に、私は心躍らせながら足を踏み入れた。

「いらっしゃいませ、ご注文はお決まりですか？」店員さんがニコニコと笑いかけてきた。

「クラフトビールの中で、おすすめを教えていただけますか？」私は恥ずかしそうに尋ねた。

「はい、ではこちらの『薫り豊かなプレミアムエール』はいかがでしょうか？」店員さんが私に向かって指さした。

私は頷きながら注文を決めた。そして、数分後には「おつまみタワー」が私の前に現れた。塔のように積み重なったおつまみには目が釘付けになった。

しかし、私が思っていたような美味しい時間はそこにはなかった。なぜなら、隣に座った男性がサングラスをかけて、酔っ払って私の方を見てグラスをぶつけてきたからだ。

気分を害して立ち上がりそうになった私に、店員さんが「お客様、大丈夫ですか？」と優しく声をかけてくれた。

私は穏やかな顔で「いいえ、大丈夫です。もう少し飲んで帰ろうかな」と言ったが、腹の中では怒りに震えていた。

帰り道、私は同じ道を通りながら、外で涼んでいた猫を見つけた。猫は私の方を見てニャーニャーと鳴いていた。私は思わず口笛を吹き、猫の方に向かって走り出した。

「ちくわ様自己採点 感動的：2 笑える：3 悲しい：1 夢がある：7 怖さ：0. 合計点：13」