主人公の名前は「海野武士(かいのたけし)」。彼はドラムが大好きな青年で、バンドのリズム隊を担当していた。そんなある日、ライブ中にシンバルが壊れてしまい、バンドは中断せざるを得なくなってしまった。そのショックから海野は、シンバルキックを編み出すべく奮起する。
彼のシンバルキックは、脚で踏み込むことでシンバルの音を出す装置だった。その奇妙な発明は、海外からも注目されるようになったが、だんだんと調子に乗りすぎてしまう海野。自分がスターになる夢を追い求め、周りの人々を犠牲にしてまで自分を押し上げていく。そして、やがて自分自身もそのシンバルキックに飲み込まれていく。
しかし、ある時、かつてのバンドメンバーの一人が海野を訪ねてきた。彼のその言葉によって海野の目覚めが訪れる。大切なのは、自分一人の才能などではなく、バンド全体が持つ音楽性だということを思い出したのだ。
結局、海野はシンバルキックを辞め、バンドメンバーたちと一緒に、新たな音楽を追求していったのだった。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:6
笑える:2
悲しい:2
夢がある:8
怖さ:0
合計点:18
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