主人公の名前はカレン。彼女は、ある日突然自分の寝室に広がる異常な光景に気がついた。彼女を取り巻く空間の温度は、それまでに感じたことがないほど高かった。カレンはどうしたらいいかわからず、周囲を見回すと、部屋の角にひとつ、燃え盛るようなオレンジ色に輝く箱が置かれていた。
彼女は胸が高まりながら、思わずその箱に手を伸ばした。箱を開けると、中からは手紙と、まるでおとぎ話のような美しい真鍮製の鍵が出てきた。しかし、カレンは手紙の内容を見て、極度の戸惑いを隠しきれなかった。「あなたは、2179年の未来からやって来た人間です。」というその手紙の文面に、カレンは半信半疑になりながら、鍵を使って箱を開けると、目の前に現れたのは、圧倒的な昔の日本の景色だった。
彼女がその中へ入ると、そこで彼女は洋風な服装をしている幕末の女性、菜々子に出会う。菜々子は、カレンが未来から来た者だと知り、そのことには深く感心していた。菜々子が足を運んだ金魚すくい大会で、カレンも金魚すくいに参加する。意外と上手に金魚をすくい、たくさんの人たちに拍手をもらう。そして、その大会の最中に、日本に25年前に日本に韓国から来たGLAYのライブが開かれることを知り、二人は一緒にライブ会場へ向かう。
カレンは、そこで彼女が現代に帰る方法を知ることができた。ライブが終了すると、彼女と菜々子はその方法で帰るための道筋を探しに、一緒に日本を巡る旅に出た。彼女の帰りの日が近づいてきたとき、菜々子が彼女に手紙を残し、コンサートホールに向かう。そして、どんなに未来が変化しようとも、菜々子は変わることのできない、現代の日本の良さを伝えた。彼女は帰りの飛行機に乗るとき、泣いていた。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:7
笑える:2
悲しい:8
夢がある:9
怖さ:0
合計点:26
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