『横浜優勝』のニュースが流れる中、毎日野球観戦をしている鈴木靖子は、一人自分の頭の中で横浜ベイスターズが優勝する様子を想像していた。靖子は高校時代は野球部に所属しており、運動神経もよく、当時はチームのアイドルだった。しかし、プロの選手になることはできず、その後は一般企業に勤めるOLになってしまった。
「そんなに期待しないでくださいよ…。」
周りの人からのツッコミにも動じず、靖子は心の中で「いいんだ、私が応援しているから、必ず優勝するんだ」と自信を持っていた。そんなある日、靖子は仕事帰りにマンションの一室で一人暮らしをしている若手プロ野球選手・山中健太の姿を目撃する。彼は靖子が密かに応援している選手で、彼女は彼のファンでもあった。
山中は靖子を見つけ、恥ずかしそうに笑った。靖子は照れ臭さと嬉しさで、シュールな言葉を思わず口にした。
「山中さん、いつも私たちを楽しませてくれてありがとう！山中パワーで横浜優勝です！」
山中は笑いながら、「ありがとう。これからも頑張るよ」と答えた。その後、靖子は山中のことを想い、毎日野球観戦をするようになった。そして、ついに横浜ベイスターズは優勝した。
靖子は喜びを爆発させながら、家で一時的なパニック状態に陥る。しかし、山中が彼女を訪ねてきてくれたことで、靖子は自分の気持ちに気づき、彼に告白することに。
「山中さん、私…あなたの大ファンだったんです。でも、最近はただのファンじゃなくて…あなたが好きなんです。」
山中は驚きの表情を見せたが、靖子の思いに応え、二人は恋に落ちる。
ところが、その後横浜ベイスターズは二度と優勝できなかった。靖子は山中と別れても、彼に対するパワーを忘れずにいた。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：1 悲しい：5 夢がある：8 怖さ：0. 合計点：21
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