主人公の名前はサクラ。彼女は小説家の夢を追い続けていた。ある日、彼女は自分が書いた小説のジャケット写真を撮ることになった。しかし、撮影現場に着いたサクラは、そこにいるのが自分が憧れているミステリー作家、黒木という人だと知る。
撮影が始まると、黒木は今現在執筆中の小説のプロットをサクラに話し始めた。すると、筋書きは徐々に重なっていく。その小説のストーリーは、サクラが幼いころに通っていた神社に関するものだった。彼女はその出来事を基に自分も小説を書いたことがあった。
突然、ジャケット撮影の現場に現われた神社の元巫女・ナナは、彼女が幼いころに見た伝説の柿の木について語り出した。
「この柿の実は5年に一度しか実りません。その柿の実を食べた者は、自分が小説に書いたストーリーの主人公と同じように運命を辿ると言われています」。
撮影が終わった後、黒木からサクラに贈られた柿の実を見つけ、思わず食べてしまった。
何日か後、彼女は家で休んでいるときに、変な幻覚を見た。自分が書いた小説の中で、自分の好きな人とともに楽しく過ごす夢を見た。その夢を見た後、サクラは現実でも彼のことが好きになってしまった。
『ジャケット写真』というタイトルで出版されたサクラの小説はベストセラーとなり、彼女は一躍有名になった。しかし、その小説のストーリーは、全く彼女が書いたものではなく、黒木が話したお話の内容だったのだ。
感動的:5 笑える:1 悲しい:1 夢がある:9 怖さ:0. 合計点:16
ジャケ写|twitterトレンド
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