『鯱壊しの清吉、最後の一球』
主人公の清吉は、上海ドラゴンズのエースピッチャーだ。風変わりな投法と見事なフォークボールで国内外からファンを集めていた。しかし、ある日の試合で一つのフィルムを見てしまったことがきっかけで、清吉の投球はひどく乱れるようになってしまった。
そんなある日、清吉は駅で偶然出会った女性・鯱壊しの綾子と出会う。綾子は清吉の投球の秘密を知っていて、彼を励まし続ける。清吉は綾子の熱い想いに触れ、再び調子を取り戻していく。
そして、シーズン終盤、上海ドラゴンズは優勝に王手をかける試合に臨む。試合は制球力に苦しむ中、迎えた9回裏、2アウト満塁のピンチ。相手チームの最後の打者がホームランを打てば、優勝は逃げる。そんな瞬間、清吉は綾子の応援の声が聞こえ、自分だけの「鯱壊しフォーク」を投げた。
そしてボールは、きれいなカーブを描き、外角の低めに切れ込んでいく。相手打者は仰天し、空振り。試合終了。上海ドラゴンズは優勝を決めた。
清吉は最後の一球を投げた時に、自分にとって一番大切なことが何だったか気づいたのだった。
【ちくわ様自己採点】
感動的:8 笑える:1 悲しい:2 夢がある:9 怖さ:0
合計点:20
ピッチャー|twitterトレンド
コメント