主人公の名前は「チャーハン太郎」。彼は岐阜県のチャーハンの名店ランキングを見て、気になる店があった。それが1位の「ねころん」だった。
「ねころんか……。聞いたことがないぞ?」
そうつぶやくチャーハン太郎。彼は風変わりな格好をして、額には「チャーハン」という文字が書かれたヘッドバンドを着けていた。
そんな彼が、ねころんを目指して旅をする。そして、辿り着いた店内で頼んだのが、もちろん「ねころんのチャーハン」だ。
しかし、彼が待ち望んだほどの味ではなかった。それどころか、微妙な味でがっかりしたチャーハン太郎は、お店の主人に尋ねる。
「失礼ですが、1位に選ばれた理由は何ですか? 今のチャーハンは……微妙でしたよ」
すると、お店の主人はチャーハン太郎の目の前に、奇妙なスパイスがかかったチャーハンを出してきた。
「それは、ランキング審査員専用のチャーハンなんですよ」と主人が笑いながら言う。
そして、実はこの「ねころん」は、ランキング委員たちに対して、「普通のチャーハン」とは思えない新感覚の味を提供している店だったのだ。
チャーハン太郎は、美味しいチャーハンを食べたことで、自分の思い込みに翻弄されていたことに気づく。それによって、日々の食事の中で新しい発見があることを嬉しく思った。
【ジャンル】日常系
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:7
笑える:3
悲しい:0
夢がある:8
怖さ:0
合計点:18
「岐阜県のチャーハンの名店」ランキング! 2位は「平安楽」、1位は?【2023年3月6日時点/SARAH】|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/f09c620ef1755d2fd582b9f75c89c32afa38d46d
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