「タッチアウト」
主人公・蒲田啓太郎は、繁盛していた家業の駄菓子屋を失い、職を転々とする日々を送っていた。ある日、彼は好奇心から見つけた「タッチアウト」という打切りアプリにハマってしまう。
「タッチアウト」は、デートや仕事の面倒な後片付けの代わりに、アプリ上で相手と「タッチアウト」をすることでそれらを終了することができるというものだった。
彼はアプリを使い、数多くの人とタッチアウトを重ねるうちに、一人の女性・白川真奈に想いを寄せるようになった。しかし、彼女はタッチアウトを繰り返しているうちに、自身の身に何かが起きることを警戒し、彼から離れていく。
やがて、彼はある男性とのタッチアウト中に、自分が駄菓子屋を失う原因となった男だと気付く。そして、その男がタッチアウトで彼に掛けたのは、60万円の借金の返済であった。
彼は借金返済のため、白川真奈に別れを告げ、アルバイトに明け暮れた。だが、その朝、彼はロッカーの鍵をなくし、仕事に遅刻しかけた。苛立ちを募らせる彼の前に、白川真奈が現れた。
彼女は、自分とタッチアウトをしてくれることで、早起きしてロッカーの鍵を鍵屋に合わせて取りにいってくれると言ってくれた。
彼は彼女と、朝日の下でタッチアウトをし、改めて大切なものを見つけ直した。
【感情分析】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:7
笑える:1
悲しい:4
夢がある:8
怖さ:0
合計点:20
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