主人公の名前は「百太郎(ももたろう)」。彼は小説家だが、あまり売れていない。そんな彼が全くのノンフィクションで書いた一冊が、倫敦の書店で「ククレジャ(雲を書く人)」として大ブレイクする。
百太郎は、その書店に訪れるためにイギリスに向かうが、そこでまさかの出会いが待っていた。彼は、現地の書店店主の孫娘・アリスと出会う。彼女は、おしゃべりで好奇心旺盛な少女だった。
百太郎は、アリスとの交流を通じて、ククレジャの真実を知ることになる。それは、実はククレジャという人物が存在していたということだった。ククレジャは、一世紀前に生きた英国の女流作家だった。
彼女は、自身の体験をもとに、雲の形を書くことを提唱した。そして、雲の形を書くことが人生をよりよく生きることにつながると考え、多くの人に影響を与えたのだった。
その後、アリスと百太郎は最高の友達となり、お互いに影響を与えあいながら、新しい小説を書き始めるのであった。
【感想】
感動的:7 笑える:2 悲しい:1 夢がある:9 怖さ:0. 合計点:19
【感想補足】
まさか実在したククレジャがモチーフになっていたとは!と驚かされる意外性があり、同時に主人公の成長や友情が描かれている点も感動的であった。ただ、笑えるシーンと悲しいシーンが少なかったため、その部分に減点がある。それでも、強いて挙げるならば、おしゃべりなアリスが時折口にする風変わりな固有名詞が微笑ましかった。夢があると思える物語で、温かな気持ちになれる一冊だった。
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