主人公の名前は「風変わりな大学生、桜井トキコ」。彼女はある日、近所の古本屋で見つけたフィルムカメラに魅了され、一目惚れしてしまった。フィルムの特別な匂いや懐かしさがトキコを虜にし、自分でも撮影してみたくなった。彼女は早速、友人たちを誘って散歩しながら撮影して回った。しかし、フィルムが現像されても、どの写真も思ったような色合いにならなかった。そんな中、彼女たちは偶然出会った一人の男性から、フィルムの現像の仕方を教えてもらう。男性はとても美しい写真を撮っており、トキコたちは彼のテクニックに感動する。
数日後、トキコたちは再び散歩をしながら写真を撮ろうとしたが、同じ男性が現れ、偶然再会する。男性は「どうやって現像するか、いい方法があるんだ」と教えてくれた。しかしその男性は、フィルムを現像するための特殊な化学薬品を扱う危険な職業に就いていた。トキコたちは、その男性の真の姿を知り、彼に魅了される。一方、男性もまたトキコたちとの出会いを機に、生きる意味を見つけることになる。
ラブロマンスに分類されるこの小説、風変わりな大学生のトキコと、現像に革命をもたらす危険な職業の男性のロマンチックな物語を描いた。感動的な展開が素晴らしく、読み終わる頃には泣ける程に物語が心に沁み込んでくる。また、フィルムにまつわるストーリーは時代劇にも通じるものがあり、ミステリーという要素も含む楽しい作品となっている。しかし、怖い要素はほとんどないので怖さに関しては点数をつけない。笑いもあり、全体的にバランスの取れた作品に仕上がっている。感動的:10、笑える:7、悲しい:9、夢がある:8、怖さ:0。合計点:34。
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