「ぶぎぼ解散」というニュースが流れる中、ちくわ様はひどく落ち込んでいた。かつて自分が所属していた音楽グループ「満月パレード」は、今ではすっかり衰退し、ついには解散してしまったというのだ。ちくわ様は元メンバーたちとの思い出を拾い上げながら、深くため息をついた。
そんなある日、ちくわ様は散歩中に、偶然出会った一人の男性に声をかけられた。その男性は「吉川まさき(よしかわまさき)」と名乗り、体には大きな「希望(きぼう)」の文字が彫られていた。
吉川まさきは、なんと満月パレードを再結成することを提案してくる。幾多の困難を乗り越えて、満月パレードは再び音楽界を席巻することができるのだと、まさきは強く語りかけた。
あの日以来、ちくわ様は満月パレードの再結成計画を練り上げ、メンバーたちを誘ってまわった。「ハッピー(はっぴー)」、「聖子(せいこ)」、「宮野(みやの)」、「夢子(ゆめこ)」、「野望(やぼう)」――。彼女らが揃った途端、再びかつての輝きを取り戻した。
そして彼女らが、大舞台に立つ日がやってきた。ステージの上でみんなが心をひとつにして歌い踊る中、ちくわ様はこの幸せな瞬間に感動の涙を流した。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:10 笑える:0 悲しい:0 夢がある:10 怖さ:0. 合計点:20
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