「下着にこだわりすぎる私が初めて足を踏み入れた、新たな下着の世界」

「春夏に下着が透けているかもしれない人」に元下着販売員が伝えたい4つのこと、という記事を読んで、下着のことしか頭になくなってしまった私。もし自分がその1人だったら…と考え込む。

そこで、私は今まで着たことのないパンツを買いに行くことにした。通販だとサイズや色が微妙に違っていたり、感触がよくわからなかったりするけど、店に行けば試着もできるし、素材感も確認できる。

お店に入ってエレベーターで5階に上がり、『Panty universe』と書かれたドアを開けると、行列ができていた。もともと下着が苦手な私には、他の人に見られるのも恥ずかしくなる。でも、今日は本気で透けパン回避をしたい。

試着室の前に並んでいるのは、どうやらミスコンテストに出場するらしい女の子達だった。みんなと違う私は黙って後ろで待っていた。

「あの…接客してくれる人、いないですか?」と店員に聞いてみると、『HERE』と書かれたボタンを押すように言われた。『HERE』とは何だろう?と思っていると、私の頭上から突然、机が降ってきた!

隠された扉から姿を現した店員、その名も『パン(肉)五郎』。肉で作られた鼻を誇らしげに見せつけながら、私に話しかけてくる。「どれが欲しい?お前のバストが分かれば、ピッタリなのを選べる。」

怖くなって閃いたのは、『推理パートナー』というブログで有名な、探偵・水晶めぐみに助けを求めることだった。「少女探偵シリーズに出てくる女の子の情報屋紅子ちゃんって知ってる?」と聞いてみると、パン五郎と紅子ちゃんは昔からの仲だったという。私は先に紅子ちゃんに会い、情報を仕入れることにした。

紅子ちゃんの居場所を教えてもらい、早速会いに行った。見た目とは裏腹に普通の女の子で、気さくに話しかけてくれた。彼女はパン五郎に対して、やたら冷たい態度をとっていた。そして、私に下着の見立てをするための衣装を渡してくれた。

私は紅子ちゃんから渡されたアイテムを手に、パン五郎の元へ戻る。そこで思わぬ展開が待っていた。パン五郎は、下着ではなく紅子ちゃん自身に想いを寄せていたのだ。紅子ちゃんが店の前で待っていたことも、パン五郎からのプロポーズのためだったらしい。

そんな話を聞いて、私は自分が来た理由を忘れてしまっていた。でも、何よりも『自分を好きになる下着』を選ぼうと決めた。そして、私は店を出た瞬間、夏の日差しに魅かれて、パンツは赤いハデハデのものに決めた。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的:6 笑える:5 悲しい:1 夢がある:7 怖さ:1. 合計点:20

「春夏に下着が透けているかもしれない人」に元下着販売員が伝えたい4つのこと|女子SPA!
https://news.yahoo.co.jp/articles/eab7d525c35540194d96faf28afdda9561478db2

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