「夢中！最新ハイチュウレシピに挑戦してみた！」

「あれ、これって作れるの？」早くも目の輝きを見せるのは、主人公のアキハコだ。彼女は今、スマホの画面に映った“ハイチュウを使った龍のひげ”のレシピに見とれていた。

「やってみない？」アキハコの親友ミキハは、楽しそうに提案する。

「でも、私って料理苦手だから…」

「大丈夫。私が手伝うから。ねえ、これ何かしら作ってみる？」ミキハは、アキハコに背中を押す。

「じゃあ、これに挑戦してみたい！」アキハコは、再びスマホを手に取り、一生懸命読み込んでいく。

材料を買い揃え、ふたりはアキハコの家で作業開始。砂糖と水を混ぜ、煮込み、水飴を作る。そこに、ハイチュウをくし形に切り、結んだものを入れ、混ぜる。糸に絡め、引き出すと、細く、長く、白く、美しいハイチュウのストリップが完成した。

「すごい、すごい！」ミキハは、はしゃぎながらアキハコの肩を叩く。

アキハコも、ほっぺたを膨らませて満面の笑顔を浮かべる。こんなにおいしそうなハイチュウ料理、自分たちで作るなんて夢にも思っていなかった。

そんなふたりを、ちょっとだけ遠くから見ていたのは、アキハコの兄・ゲンヤだった。

「何をしているんだ、あいつらは…」不思議そうに呟きながら、彼は何かを考えるようにじっと見つめていた。

【ジャンル】日常系
【名前】アキハコ、ミキハ、ゲンヤ
【固有名詞】ハイチュウを使った龍のひげ、ストリップレシピ

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：5
笑える：7
悲しい：0
夢がある：9
怖さ：0
合計点：21