「福井県で最高峰の洋食店！ブロガー山口サンコが挙げた“帝国亭”が注目される理由とは？」

【ミステリー】
主人公の名前は山田タカシ。彼は福井県で有名な洋食店「亜米利館」に行くことが大好きだった。でも、今日彼が目指すは別の店、その店の名前は「帝国亭」。とあるサイトで見つけた、この店が福井県で最高に美味しい洋食が食べられるお店と書かれたレビューに、人気ブロガーの山口サンコさんが絶賛のコメントを寄せていたからだ。

「帝国亭」は、福井市郊外にあった。車で30分ほど走って、タカシはお店の前に到着した。古い一軒家風の建物で、周りには何もない。店の前には、小さな噴水があって、演出に石像まで置かれていた。店の看板を見ると、「帝国亭」のネーミングは、黒豹のイラストと共に描かれていた。

タカシは店内へと入り、入口横にあるテキストボードにてメニューを確認。そして、すると、その瞬間店内が静まり返り、彼の目の前にはとても美しい女性が現れた。名前は「エミリアさん」と言って、濃いブルーの瞳と黒い長い髪をしていた。彼女は、人気ブロガーの山口サンコのことを知っていると言って、彼を特別扱いすることを申し出た。

タカシはエミリアさんに案内され、ホールの奥にある特別席へと通された。そして店長である、茶髪の男性に挨拶された。彼の名前はわかりにくそうだったので、タカシは心の中で「オチカバ」と呼ぶことにした。オチカバはエミリアさんと一緒に、タカシに料理を勧めてくれた。そして出てきた料理は、お店の名前の「帝国亭」にふさわしい、華麗なものだった。

食事が終わった後、タカシはオチカバに話を聞いていると、彼の口から信じられない話が飛び出した。

「実は、この帝国亭は、その話がある」

「話って何ですか？」

「あ、聞きたいですか？ 良かったらお話ししますよ」

オチカバは、店についての新たな情報をタカシに教えてくれた。それは、かつてこの場所にあった洋食店があったことに関する怪談話だった。それによれば、その店は祟りのある場所にあり、店主にも現れたその怨念に、店は舞い戻されるというものだった。

帰りにタカシは、この話題を記事にしてみせることに決めた。

【評価】
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：4 笑える：0 悲しい：0 夢がある：7 怖さ：6. 合計点：17