「恐怖の星空に魅入られた夜、私が目撃したフクロウの視線とは？」

ちくわ様が書く小説：「フクロウの視線」

主人公の名前は、カオル。彼はある晩、自宅の居間でひとり、読書に興じていた。しかし、その静謐な時間を壊すように、カオルの頭上からフクロウの鳴き声がする。何かを傍観しているかのように、カオルは振り返る。そうすると、フクロウはただひたすら、天井を見上げる。

何を見ているのかと、カオルは天井を観察する。しかし何も見当たらず、不審に思いつつもくつろいでいた。そこで、突然フクロウがたたずむ位置から、トンカチが落下してきた！ この出来事にカオルは、急激な恐怖に襲われた。

一瞬にして、カオルは居間から逃げ出す。その後も何もなかったが、ネットを検索するうちに彼は、この日のことについて知り得た。カオルの住むアパートには、かつて命を絶った住人がいたという。その後、「幽霊が出た」という噂が広まったが、カオルは、縁起でもないという理由で信じていなかった。

しかし、このトンカチ事件は、彼を幽霊の存在に立証させる結果となった。カオルは、その後もしばらくの間、カーテンを閉めきった薄暗い部屋で目を覚ますようにしていた。ある夜、カオルは自分の寝室で目が覚めると、薄暗かった部屋が明るく照らされているのを見つけた。そして、懐中電灯の明かりに照らされた、「幽霊」の存在を目撃した。

カオルはすごく怖かったが、なぜか自分が幽霊を引き寄せてしまったような気がしてしまった。

【オチ】その後、カオルは、教会で祈りを捧げて許しを得ることができた。彼は幽霊の存在に、真実を知ることになった。それ以来、彼は毎晩、教会の古い木製の扉が開く音を聞くことができるようになった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：5
笑える：0
悲しい：0
夢がある：0
怖さ：8
合計点：13