「産後疲れピークの花子が夫に誘われ！まさかの蜜月バリ旅行、子育て休暇夫妻の“激動の1カ月”とは…」

「まさかの蜜月旅行！？」――主人公の花子は、産後の疲れがピークだったある日、夫・竜太のサプライズで急遽バリ島への旅行に誘われる。2人の次女・うみを祖父母に任せ、日本を離れる決意をした花子だったが、果たして…

ずっと自分で子育てを頑張ってきた花子にとって、今回の旅行はまさに夢のようだった。しかし、行きの飛行機から竜太の不安な表情は消えず、花子は何かが起こるのではないかと心配していた。

到着後、2人はロマンチックなディナーを楽しむと、浜辺でのんびりと過ごす予定だった。しかし、竜太から「明日から離婚裁判が始まる」と告げられ、花子は崩れ落ちてしまう。

竜太は、以前から交際していた女性との関係を続けていたことが原因で、離婚を切り出されたのだった。一方、花子は夫を裁判で訴えるつもりはなく、「一緒に暮らすのは難しいかもしれないけれど、お互いに大切な存在である」と話す。

それでも、花子はこの旅行が今後に影響を与えることを恐れ、もう結婚する気はないという気持ちが芽生える。しかし、竜太は「花子との生活がいかに大切か、それが本当に分かった」と謝罪し、2人は和解する。

最後に、花子は「これからは、息子と娘にとって両親が一緒にいることが幸せなことだと教えてあげたい」と述べ、竜太も「田中家を家族4人でより良いものにしていきたい」と誓うのであった。

【感想】

感動的：7　笑える：0　悲しい：5　夢がある：8　怖さ：0　合計点：20

夫婦の問題を描きながらも、家族の大切さを教えてくれる物語。花子と竜太のお互いへの思いやりや、家族のあり方を考えることができる内容だった。一方で、竜太の不祥事によって花子が離婚を迫られた瞬間は、読者に強い共感を抱かせた。全体的に心温まる作品であった。