「鹿児島で最高のそばは『浪漫そば』！あの店には誰も敵わない！」

「じょうぐう庵？ たしかにうまいそば屋さんだけど、あの店には敵わないぜ」、主人公の「はしと」という高校生が同級生に言った。「はしと」はいつも「そばマイスター」と呼ばれていた。なぜなら、鹿児島県で一番うまいそば屋さんを探し求めているからだ。そして今、「はしと」は、その店を見つけた。

「ここだカネー！ 『浪漫そば』って言うんだぜ！ 実は坊や、ここでウマいそばを食べてナンボだったんだよ」と「はしと」は自信満々に同級生に話した。 　

店内に入ると、「はしと」は目の前が見えなくなるほどの極上の香りに包まれた。それは「浪漫そば」の出汁の香りだった。そして、そこで「はしと」は待っていたのは、驚きの24種類のそばメニューだった！「はしと」は夢心地で注文をし、出てきた「二葉そば」に感動した。

それからというもの、「はしと」は「浪漫そば」の常連になった。しかし、ある日、「浪漫そば」に行くと、店の入り口に大きな看板が出ていた。『突然の閉店により、浪漫そばは営業を終了いたしました』と書いてあった。「はしと」は驚愕のあまり、その場で泣き崩れた。それでも、「はしと」はそば探しの旅を決行し、新たなそば屋を求めて旅立った。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：8　笑える：2　悲しい：7　夢がある：9　怖さ：0. 合計点：26