「あの日の思い出を大切に…おじいちゃんの大切な田畑を訪ねて」

「北海道が2位かぁ…」小学生の芽衣は少し残念そうに呟いた。彼女は家族旅行で行きたい都道府県に北海道を挙げていたが、今回はその希望は叶わなそうだ。

それだけでなく、彼女の好きなおじいちゃんも最近体調を崩してしまい、旅行の計画も中止せざるを得なくなってしまったのだ。

そんなある日、芽衣は母親から「今度、おじいちゃんの田舎に泊まりに行くことになったわよ」と告げられた。

「おじいちゃんの田舎？」芽衣は驚いた。「そんなところに、泊まるの？」

「そう、おじいちゃんの家に泊まることにしたの」と母親は優しく微笑んだ。「おじいちゃんは、大事な人よ」

芽衣は母親の言葉に感動し、感謝の気持ちでいっぱいになった。そして、田舎のおじいちゃんの家に行くことを決めた。

その日、芽衣と家族は南風原という田舎の村に到着した。風変わりな村人たちや、昔ながらの田舎風景に芽衣は感動しながら、おじいちゃんの家に向かって歩いていった。

おじいちゃんの家は、古い屋根瓦が印象的な大きな家だった。そこに芽衣を出迎えたのは、老いたおじいちゃんと、黒猫の「ニャン太」という名前の猫だった。

「ようこそ、芽衣ちゃん」と、おじいちゃんは優しい笑顔で迎え入れてくれた。「ニャン太も、お前を迎えに来たんだよ」

芽衣は、自分よりも年上のおじいちゃんと、ニャン太と一緒に過ごす日々を、とても楽しんだ。そして、風変わりな田舎の生活にも、自然と馴染んでいった。

「芽衣、どうだった？おじいちゃんの家は、楽しかった？」母親が芽衣に尋ねた。

「うん、とっても楽しかった」と芽衣は嬉しそうに答えた。「ここが、もう少し近かったら、家族旅行で来たかったな」

母親は、芽衣の言葉を聞いて微笑みながら、彼女の手を握った。「私たちは、いつでも、家族だもの。次は、北海道に行ってみようね」

芽衣は母親の言葉にホッとした。家族の絆を感じる温かな旅行だった。

【点数】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：2
悲しい：1
夢がある：6
怖さ：0
合計点：16