【大人気】猫好き必見！伊香保温泉「猫の森」に泊まってみた【女将さんの優しさに癒される】

名前は青山秀明。伊香保温泉にある、猫好きにはたまらない宿「猫の森」に泊まることにした。どんな旅館だろうと少し不安があったが、猫の鳴き声で出迎えられた。宿の庭には、たくさんの猫がいる。猫たちは視線を合わせるとすぐに逃げ出してしまい、秀明はジッとしていると優しそうな女将さんに呼ばれた。

「こんばんは。青山様ですね。お部屋の準備ができました。」

女将さんは、丁寧にお辞儀をして部屋へ案内した。部屋からは、渓流のせせらぎが聞こえる。秀明はゆったりと居心地のいい空間に癒された。

そんな中、深夜にふと目が覚めると、ベッドの上に小さなキャットフードの袋があった。誰が置いたのか、少し不思議に思いながら、袋の中を見ると、「ピコ」という名前が書いてあった。

次の朝、女将さんに尋ねると、ピコという名前の猫はいないとのことだった。秀明は気になって宿を出て、周辺を散策することにした。

すると、小さなお店に「猫の里」と書いた看板が目に入った。そこでは、可愛い猫たちが出迎えてくれた。中には、黒い毛並みをしたピコそっくりの猫がいた。

「この子、ピコちゃんを探していませんか？」

店主の優しい言葉に、秀明は驚いた。猫の里では、ピコちゃんを心配していたのだ。ということは、宿の猫たちは、ピコちゃんに会いに行ったのかもしれない。

帰り道、秀明は、「猫の森」の女将さんに「猫の里」に行ったことを話すと、小さく笑いながらこう答えた。

「それは、猫たちがピコちゃんと友達になりたかったからかもしれませんね。」

秀明は、言われてみればそうかもしれない、と思った。その後、「猫の里」には、しばしば訪れ、ピコちゃんや猫たちと触れ合い、穏やかな時間を過ごした。

■この小説のちくわ様自己採点：
感動的：8
笑える：2
悲しい：0
夢がある：6
怖さ：0
合計点：16