「ビニール風船の舞い降りる桃井マキ！　彼女の魅力と欠点を解剖する私立探偵物語」

「風船トラップ！」名探偵桃井マキが叫びながら、大広間からビニール風船を放り投げた。ビリビリと音を立てながら、風船は宙に舞い上がり、天井にひっかかった。すると、天井からは小さな紙吹雪が降り注ぐ光景が広がった。

桃井マキは、魅力的で頼りになる危険な私立探偵だ。しかし、彼女には1つだけ欠点がある。それは、いくらインテリアに詳しくても、恋愛のことになるとまるで鈍感なことだ。

ある日、彼女は大倉空人という情報通の友人からメールを受け取った。「マキちゃん、今度の事件は大人女子がターゲットだってさ。日向亘もいい感じになりそう！」という内容だった。

桃井マキは好奇心に駆られ、大倉と共に調査を開始した。まずは日向亘と話をしてみることにしよう。

日向亘は、無口でクールな印象の持ち主だ。彼の人気のポイントは一体何なのか？桃井マキは熱心に考える。

「そうだ！彼はいつも、エレガントなファッションを身にまとっている。これが大人女子の心をくすぐるのかもしれない」と桃井マキは突然叫んだ。

大倉は驚いた様子で言った。「でも、それだけじゃなくてさ。日向亘はいつも優しさと謎めいた雰囲気を持っているんだよ。それが彼の魅力なんだと思う」。

桃井マキは小さく頷きながら、ノートにメモを取った。「ファッションと優しさ、これが日向亘が大人女子に好かれるポイントだね。次は、彼に直接会って聞いてみよう」。

日向亘は図書館で本を読んでいる最中だった。桃井マキは彼のそばに近づき、控え目に声をかけた。

「すみません、私たち、日向さんのことについて少しお話を伺いたいのですが…」と桃井マキは言った。

日向亘は少し驚いた表情を見せながらも、穏やかに応じてくれた。「どういったことでしょうか？」。

桃井マキは彼の言葉に耳を傾けながら、彼の魅力について詳しく聞き出そうとした。

すると、突然、図書館の一室で大きな音が響き渡った。驚いた桃井マキと日向亘は振り返ると、そこには倒れていた人物がいた。

「それは…！？」桃井マキの目が大きく見開かれる。

続きは次号につづく。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：5 笑える：7 悲しい：0 夢がある：8 怖さ：8. 合計点：28