「絶望的な宗教家の娘、恋に落ちる…！」

ふるさと町の「青葉」は、風景も人柄ものんびりとしている穏やかな町だった。そんな中で暮らす主人公、高木明日香は、宗教には全く興味がない平凡な女性だった。

ある日、明日香は偶然、隣に住むイケメンの青年、澤田一郎と出会う。二人はすぐに意気投合し、恋に落ちる。ただ一つ、明日香に心配なことがあった。彼女の両親は非常に信心深い人々であり、彼らの日常は宗教どっぷりだった。

「もし結婚することになったら、両親がどうするだろう」と不安に思う明日香。一郎も同じような疑問を抱えていたが、お互いの愛を信じて進むことに決めた。

二人は結婚を前提にお付き合いを始めるが、明日香は次第に不安が募る。彼女の両親が結婚に反対するのではないかという心配が頭をよぎり、その不安がいつしか重荷となっていった。

日常的に行われる宗教活動に参加する明日香の両親。彼らを見ていると、どうしても結婚生活がうまくいかないイメージができあがってしまう。それでも、明日香は一郎との愛のために勇気を振り絞り続ける。

そしてついに二人は結婚の話し合いをすることになった。緊張しながら明日香が両親に話しを切り出すと、予想外のことが起きた。

明日香の両親は、意外なほどに理解を示し、二人の結婚を応援すると宣言したのだ。

「信仰の中で、愛は結ばれるものであることを教えてくれたのは、あなたたちの出会いだ。結婚して幸せになってほしい」

明日香と一郎は、その言葉に涙を流し、やっと心の安堵感を得たのであった。

この物語の教訓は、宗教にどっぷりと浸かっている両親であっても、愛の力がすべてを解決することができるということである。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：1 悲しい：1 夢がある：9 怖さ：0. 合計点：18