
ある日、風変わりな名前の主人公、雲丹(はまぐり)は、普段は地味な生活を送っていた。彼は大の読書好きであり、特にミステリー小説に夢中だった。
ある日、雲丹は岡田将生という俳優がインスタグラムを開設したことを知った。SNSには珍しいことで、雲丹は興味津々でそのアカウントを訪れた。すると、コメント欄では俳優ファンたちが熱い争奪戦を繰り広げていた。
「まぁくんはおれのもんだ!絶対に手放さないぞ!」
「なめんな!岡田将生は僕のものだ!」
主人公の雲丹は、その様子を見て顔をしかめた。彼はインターネットに疎く、そもそも芸能人のファンという存在にも縁がなかったからだ。しかし、彼には独自の価値観があった。
雲丹はどちらかと言えば地味な人生を歩んでいたが、ある日の図書館で出会った一冊の本が彼の人生を変えるきっかけとなった。その本は謎解きの物語であり、雲丹はその中の主人公に感銘を受けたのだ。
「岡田将生が俳優であることよりも、彼が私の心の中の主人公であることの方が大事なんだ!」
雲丹は思い切ってコメント欄に投稿した。すると、俳優ファンたちは彼のコメントに反応し始めた。
「なんだ?この地味な奴は!」
「岡田将生のことを馬鹿にするな!」
実は雲丹は岡田将生の俳優としての才能については何も知らなかった。しかし、彼の内なる主人公の存在は決して変わらなかった。
コメント欄での争いはますますエスカレートし、主人公の雲丹は俳優ファンたちに埋もれていく中、彼のコメントが一つだけ取り上げられた。
「雲丹さん、あなたの言葉に勇気をもらいました」
それを見た雲丹は驚き、そこから彼の人生は一転することになる。
ネット上での争いに疲れ果てた雲丹は、ある日、自身の小説を公開し始めた。彼は主人公が岡田将生にそっくりなキャラクターであることを匂わせながら、緻密なストーリーを展開していく。
争いに疲れたファンたちは、雲丹の小説に魅了されていった。彼の独特な文体と意外性に溢れた展開に、人々は夢中になっていった。
そして、雲丹の小説は次第に人気を博し、彼は名実ともに人気作家となった。
彼の小説は岡田将生本人にも知られ、ある日彼のもとに岡田将生からの手紙が届くこととなる。
「雲丹さん、あなたの小説は僕自身の心を揺さぶりました。共感してくれる読者たちのために、これからも素晴らしい作品を書き続けてください」
その手紙を読んだ雲丹は、自分の選んだ道が正しかったと確信するのだった。
彼の小説は人々に夢を与え、争いは置き去りにされた。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:9 笑える:7 悲しい:3 夢がある:6 怖さ:2. 合計点:27

岡田将生がインスタ開設 コメント欄で俳優同士の熱い争奪戦が勃発してしまう「まぁくんはおれのもんだ」「なめんな!」|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/181084a52676c1f4fe4db144f20b18ee5dab3918
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