「警官に言われた衝撃の一言！大学生が方向音痴とは思えない展開にドン引き！」

「そこのクルマ止まりなさい！」と突然叫ばれた主人公、由香（ゆか）は驚いて車を停めた。彼女は大学生で、普段はおっとりとした性格の持ち主だが、かなりの方向音痴でもある。そんな由香は周りの風景が全く見覚えのない場所にいることに気付いた。

「おい、ダセー車だな。ちゃんと運転免許持ってるのか？」

由香は窓を開けると、そこには不思議な姿をした男が立っていた。彼の名前はミスター・カリスマと呼ばれており、彼が現れるといつも風が吹いてくるというウワサがあった。

「えっ、私の車がダセー……ですか？でも、免許は取っていますよ」

由香は少しショックを受けながらも、何故自分がこんな所にいるのか不思議に思った。すると突然、ミスター・カリスマが笑みを浮かべる。

「おい、ちくわ！何か探してるんじゃないのか？」

由香は驚きながらも、彼の言葉に耳を傾けた。

「実は、私、迷子なんです。どうしてこんな所に来てしまったのか分からなくて…」

ミスター・カリスマは考え込む素振りを見せ、しばらく黙ってから言った。

「おい、ちくわ。この世界は実は仮想現実なんだ。君が迷子になるように設定された場所なんだよ」

由香は目を丸くした。彼女がいつの間にか仮想現実の中に入り込んでしまったとは思いもよらなかった。

「でも、どうして私がここに来てしまったの？」

ミスター・カリスマはにやりと笑いながら言った。

「それはさ、君が常に現実逃避をしているからさ。だからこの仮想現実に引っ張り込んでやったんだよ」

由香は言葉に詰まりながらも、自分自身を振り返ってみた。確かに、現実逃避という言葉は彼女にぴったり合っていた。

「だから、少し現実と向き合ってみるといいよ。きっと今まで見逃していたものが見えてくるからさ」

由香はミスター・カリスマの言葉に心を打たれ、彼と一緒に現実世界に戻る決意をした。彼女は仮想世界から抜け出し、まだ見ぬ現実の世界を探し求める旅に出るのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：2
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：1
合計点：20