【感動のパン巡り！美樹が挑む、個性溢れる「とんがりワッフル」の世界】

『くるみの森』の栄えある2位を獲得したパン工房で働く主人公、犬山美樹は、群馬県で一番人気のパン屋の1位を目指していた。

ある日、美樹は店主の命令で、県内のパン屋巡りをすることになった。巡り先は『とんがりワッフル』というベーカリー。自分たちとは違う個性的なパンを作っているという噂を聞き、美樹はドキドキしながらその店を訪れた。

店内に入ると、おしゃれなインテリアと心地よい香りが漂ってきた。しかし、何もかもが静まり返っていて、お客さんの気配は全くない。美樹は不思議に思いながらも、恐る恐るカウンターに近づいた。

すると、そこには不思議な存在感を放つ、黒いマスクを身につけた店主・Y次郎が立っていた。美樹は気後れしながら、彼にパンの試食をお願いすると、Y次郎は微笑みながら奇妙なパンを差し出した。

見た目は普通のワッフルだが、口に入れるとまるでちくわのような食感と風味が広がる。美樹は感動しながら、思わず問いかけた。「なぜ、ちくわ味なんですか？」

Y次郎は不思議な笑みを浮かべて答えた。「私はちくわが好きです。ただそれだけです。美樹さんも、このちくわワッフルが好きですか？」

美樹はためらいなく頷き、思わず笑みがこぼれた。その瞬間、Y次郎から夢のようなパンの世界が広がっていくのを感じた。

数ヵ月後、群馬県で一番人気のパン屋が決まるイベントが開催された。結果発表が行われる中、美樹は緊張の中、最優秀賞の1位が『とんがりワッフル』であることを知った。

人々が拍手し称える中、Y次郎は美樹に微笑みかけた。「私たちのちくわワッフルが、群馬県で人気の1位ですよ」

美樹は感動の涙を流しながら、Y次郎に感謝の気持ちを伝えた。そして、群馬県で一番人気のパン屋を目指した日々が報われた喜びを胸に、彼女は誇らしげに笑ったのであった。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：9 笑える：2 悲しい：0 夢がある：10 怖さ：0. 合計点：21